文化財の発掘調査 1984年8月~9月
体育館横に校舎を増築することになり、工事の前に発掘調査を行ったところ、弥生時代の溝や井戸が確認されました。
溝の中からは、西暦2世紀ころの土器や石器などが数多く出土し、小学校のある台地の上には濠(ほり)に囲まれた大きな環濠集落(かんごうしゅうらく)がいとなまれていたことがわかりました。
また小学校西側の道路で行った発掘調査では、溝、井戸、住居跡のほか高床倉庫(たかゆかそうこ)などの跡が見つかっています。
鍬(くわ)や収穫した稲を脱穀した杵(きね)などの木製農具、祭りや祈りに使ったと思われる小銅鐸(しょうどうたく)などさまざまな遺物が出土し、当時の集落のようすや人々の生活を想像することが出来ます。
また、魚を捕る網や釣糸(つりいと)のおもりとして使用した石錘(せきすい)などもあることから、海辺の近くの集落だったのでしょう。
学校の周辺には大塚古墳(おおつかこふん)(国指定の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん))をはじめ、数多くの文化財が分布しています。
文化財を大切にしましょう。
平成14年3月
福岡市教育委員会