今宿駅(いまじゅくえき)

■今宿駅(いまじゅくえき)

今宿駅(いまじゅくえき)■今宿駅看板より

 今宿・周船寺地区は、東を叶岳(かのうがたけ)、長垂山(ながたれやま)、南を高祖山(たかすやま)にはさまれた東西約6km南北約2kmの小平野です。

 長垂(ながたれ)から今山(いまやま)にかけての海岸線は、玄海国定公園(げんかいこくていこうえん)の一部となる白砂青松(はくしゃせいしょう)の景勝地で、福岡市民の憩いの場でもあります。

 この地域には、古くからの史跡があります。

 海岸を望む今山には、縄文時代から弥生時代にかけての石斧(せきふ)製造所がありました。

 また、国道202号線にそって、鋤崎古墳(すけさきこふん)、大塚古墳(おおつかこふん)、若八幡宮古墳(わかはちまんぐうこふん)、山の鼻古墳(やまのはなこふん)、丸隈山古墳(まるくまやまこふん)など数々の古墳があります。

 中世には、長垂の海岸に元寇防塁(げんこうぼうるい)が築かれ、九州防衛の一翼(いちよく)を担いました。

 近世になると、今宿は、その名が示すように旧唐津街道(きゅうからつかいどう)の宿場として栄えました。

 また、周船寺の地では、江戸期を代表する農学者の宮崎安貞(みやざきやすさだ)が農業の改善に取り組み、今もその書斎や墓が残されています。

 また、数多くの史跡ととともに、古くから伝わる民俗芸能として、今宿青木獅子舞(いまじゅくあおきししまい)、宇田川原(うだかわら)豊年獅子舞があり、福岡市無形民俗文化財に指定されています。

 このように、今宿・周船寺地区は古い歴史を物語る、多くの史跡や名勝などが残っています。

平成13年3月

西区役所