■うわごと
北朝鮮の最高指導者、金正恩の兄である、金正男がマレーシア、クアラルンプール国際空港で毒殺されただあろうという衝撃的なニュースが報道された。
三代を世襲により権力を掌握し、独裁体制を敷く金正恩の指示による犯行との見方が多い。
情報を規制し、恐怖政治を敷き国民に対し絶対の忠誠を強要する国家である。
権力の為なら身内でも消去するとの独裁欲は我々の想像を絶する。
古代ギリシャの哲学者、プラトンは対話編「国家」の中で理想の国家体制として「哲人王による独裁」を展開している。
善なる哲学者は最も物事を知り、知恵ある良き統治者足りうるとし、哲学者を王とする哲人王の理論である。
「賢者による独裁」が理想の国家体制としたら、はたして、北朝鮮の金正恩は賢者になる事が出来るのであろうか。
絶望視する。
我々は、民主主義体制にあるが、イギリスの宰相であった、ウィンストン・チャーチルは「民主主義は良くない政治形態である。しかし、それ以外の政治形態はもっと悪い」との言葉を残している。
民主主義も完ぺきではない。
我々も国のあり方、進む方向、道を日頃より常に念頭に置くべきではなかろうか。
わが国にも過去に於いて誤った道をたどった経緯がある。
二度と繰り返してはならない。