玄洋中学校70周年を迎えて「地域との繋がりを考える」

玄洋中学校70周年を迎えて「地域との繋がりを考える」

玄洋中学校70周年を迎えて「地域との繋がりを考える」

■玄洋中学校70周年を迎えて「地域との繋がりを考える」

 メンバー紹介

 玄洋中学校生徒会

 渡邊 柊人  寺町 美咲  西嶋 楓
 岩崎 成珠  江口 空美

 司会

 松本 清訓

松本(司会)

 皆さん、今日は今宿タイムズの新春座談会にお集まりいただいてありがとうございます。

 昨年の座談会では今日参加していただいている岩崎さんや江口さんも参加していただき、小学生らしい思いや将来の夢について語っていただきました。

 今年は中学生の皆さんにもう少し現実的なお話を色々と伺おうと思います。

 昨年11月に玄洋中学校が創立70周年を迎えました。

 最初に70周年を迎えた玄洋中学校についての感想や思いを一言ずつお願いいたいます。

●70周年への思い

岩崎

 70周年記念の冊子にずっと前の学校の記憶が載っていました。

 70年は長くて歴史があるのだなと。

 私達もそれに恥じないような学校にしていきたいなと思いました。

江口

 私は玄洋中学校の出身ということが自慢できるような学校にしたいです。

 私達がよりより玄洋中学校にして、それを未来に繋げて行ければと思います。

渡邉

 70周年では生徒会の役員として記念の冊子にも載りました。

 今まで学校ができてどのくらい経っているのか大して気にしていなかったけれど、今回の70周年でそれが実感できました。

寺町

 私も70周年に立ち会えて嬉しかったし、よかったと思いました。

 自分もその一人として学校を引っ張っていきたいという気持ちが新たにできたかなと思います。

西嶋

 私のおばあちゃんも玄中卒業生で今、70歳くらいです。

 おばあちゃんも行ったくらい長い間、玄洋中学校が地域と一緒に育ってきているというのはすごいことですし、人はどんどん変わってきてるけれど伝統は受け継がれてきています。

 それで今の世代で切れないようにしていきたいし、責任感も感じています。

松本

 なるほどね。ありがとうございました。

 確かに70年は長い期間ですね。

 「その長い歴史を誇りを持ち、繋げていく」非常に心強い言葉ですね。

 次に地域との関連のお話をしたいと思います。

 それぞれ玄洋校区、今宿校区に住んでいますが、地域との関わりについてお聞きします。

 地域行事なんかは把握されていますか。

 まずは岩崎さんから…。

●地域との関わりについて

岩崎

 この前、リサイクル玄洋で地域の人とご一緒しました。

 また3学期には募金活動も予定しています。

 地域の行事は多いように思います。

江口

 この辺は地域ごとにまとまりがあってお祭りがあったり、お店とかだしていたりしてすごく楽しいです。

 この地域の良いところだと思います。

渡邊

 夏のソフト、ドッヂボール大会に小学生の頃参加しました。

 そこで地域の人達と知り合いになりました。

 スポーツ大会とかで地域の人達と関係を育むのは良いことだと思います。

松本

 うーん、なるほどね。

寺町

 学校全体と地域が協力して行うリサイクル玄洋は自分達にとって良い経験になりました。

 その後も地域の方達には声を掛けてもらったりしました。

 私は地域の行事に育ててもらったし、この地域はとてもよい行事がたくさんあると思います。

西嶋

 自分の校区に限ってですが。

 玄洋は地域行事が多いと思います。

 それには赤ちゃんからお年寄りまで皆が揃って参加しています。

 私達も色んな年代の方とお話できるし、知らないことも知ることができます。

 温かい空気が行事の中にあると私は感じています。

松本

 三世代が触れ合っているということですね。

 皆さん、地元の行事に積極的に参加してくれていると考えていいのでしょうか。

 ありがとうございます。

 よく中学校との交流会で「挨拶」云々と言われます。

 確かに地元の人と挨拶ができないときもあるかもしれません。

 挨拶が出来ないときは何か抵抗がありますか。

 知らない人に「こんにちわ」と声を掛けるのはやはりむずかしいのかな。

岩崎

 登下校中とか制服の時は皆だいたい挨拶しているようです。

 学校以外の場所だと学校と何が違うのかわからないのですが挨拶をしない時もあります。

 地域の方だとはっきりわかるあの緑の服?を着ている人は挨拶しやすいです。

松本

 それは(挨拶する対象が)わからないってことですよね。

江口

 よく会う人とは挨拶しやすいのですが、帰宅途中とかに知らない人から挨拶されるとどう返してよいのかわからなくて。

 この間も友人とその話になって「どう挨拶を返したらいいと?」という話になりました。

 偶然あった人とは挨拶をしにくい場面もあるのかなと。

渡邊

 僕の知り合いの中には人とのコミュニケーションを取るのが苦手な人もいます。

 友達とも取りにくいので、地域の方にはなお更難しいと思います。

 知らない地域の人からいきなり「お帰り」とか挨拶されるとどう返していいかわからない、って聞いたことがあります。

寺町

 自分の知っている人なら返しやすいですが、知らない人にはしづらい(しにくい)です。

西嶋

 学校の制服を着ている時はいいのですが、私服の時には挨拶の方に気持ちが向いていないのではと思います。

 地域の中にも知っている人、知らない人がいます。

 知っている人には気軽にできますが、「誰だっけ」みたいな人には挨拶しづらいと思います。

松本

 地域行事に参加して人を知るということが大事ですね。

 では次に皆さんがお住いの今宿、玄洋の地域の中で誇りに思っているところを教えてください。

●地域の誇り

岩崎

 地域の方々が登下校中に立って安全に気をつけてくださったり、挨拶してくださったり。

 そういうところは誇りに感じています。

 また地域の人が仲良くしているところはいいと思います。

江口

 私の住んでいる地域は川の周辺で定期的に清掃を行っています。

 自分の住んでいる所を大切にしようという気持ちになるし、掃除の時にはお年寄りから私くらいの年代まで集まってきて、そこでたくさんの知り合いができました。

 今は参加する人が少ないので、もって出てくる人が増えたらよいのかなと思います。

渡邉

 自分が住んでいる所は田や畑とかが多くて、時期によってハチが出たりした時は危なくないように気を配っていただきました。

 そこは誇りです。

寺町

 地域で安全を見守って下さる人がいるのは自慢です。

 校区が広いのでたくさんの人と知り合いになれます。

 色んな方との触れ合いがあるのはいいところだなと思います。

西嶋

 玄洋校区では赤ちゃんから私達のような世代、これからの未来を担う人の育成を熱心にしてくださっています。

 私はジュニアリーダーとして校区で活躍していますが、地域の行事の中でたくさんの活動の場を設けてもらっていると感じています。

松本

 皆さんから有難いご意見をいただきありがとうございました。

 昨年の対談では岩崎さんから出た「自然が有名な都会にしたい」は座談会のキーワードになる言葉でした。

 今日の皆さんのお話を聞いていると自然はあるし、川の清掃で地域のコミュニケーションが取れているなど、昨年のキーワードに繋がるお話がありました。

 日ごろから地域が温かいということを感じられているのかなと思います。

 ただ、良いところばかりでなく問題もあると思うんですよ。

 これはどうだろうと思うところや疑問はありませんか。

●地域に考えてほしいこと

岩崎

 地区によって違うと思いますが、例えば同じ校区の中でも新しいところはあまり関わりができていないように思います。

松本

 今宿自治協の渡邊さん、そこのところはどうですか。

 (急きょ、同席していたタイムズ編集員の今宿自治協の渡邉に尋ねることに)

渡邉副会長

 西署の近くですね。

 この辺りは今宿校区の中でも新しくできた地区で世帯数はかなり多いのですが、地域の行事等に出てこられる人がまだまだ少なくて、その辺が町内会長さんの悩みでもありますね。

岩崎

 地域活動にはかなり温度差があるように思います。

 中には子ども会とか町内会に入っていないところもありますし、私は参加してほしいというのがありますが。

松本

 それは我々大人の責任でもあるし、まだまだ自治協の努力が必要だと思います。

 ただ若い皆さんからのPRもお願いしたいですね。

江口

 交通マナーのこともいいですが。

松本

 もちろん何でもよいですよ。

江口

 私は自転車通学をしていますが、通学路で見通しの悪い道からいつもすごいスピードで飛ばしてくる車があります。

 私達は分かっているので気を付けるのですが、いつも通らない人だと危ないんじゃないかと。

 交通マナーに気を付けてほしいと思います。

 それからカーブミラーなども増やしてほしいです。

松本
 
 確かに交通マナーは大事です。

渡邉

 僕の家の近くのコンビニに高校生が集まって騒いでいてご近所からもクレームが出ています。

 夜中に集まって騒ぐのがどうにかなればもっと過ごしやい地域になるなかなと思います。

松本

 玄洋では子ども会育成会が5月~10月まで午後9時から校区夜間パトロールを行っています。

 今宿校区はどうですか。

渡邉副会長

 毎月はやっていませんね。

 そのコンビニに若者が集まってくるのは何時ごろですか?

渡邊

 えっと夜8時頃から11時頃です。

渡邉副会長

 夜間パトロールは夏休みと冬休みにだけ行っているけど、大体夜8時くらいからやって9時頃には終わっています。

 他校区では10時以降にパトロールを行っていると聞いたことがあります。

 これについては今後検討の余地がありますね。

松本

 昔に比べたら時間帯(若者が集まる)が遅くなってきていることは確かですね。

 周りは迷惑です。

寺町

 私は今、西都に住んでいます。

 転勤族で県外から引っ越してきました。

松本

 どちらからですか。

寺町

 大分からです。

 今まで色んなところに行きましたが、引越ししてきたところがどのような校区かを知る機会がないように思います。

 知っていればもっと積極的に参加できるし、顔見知りになって挨拶しやすい環境になっていくのではと思います。

松本

 我々(自治会)もPR活動をしっかりすることが大事ですね。

西嶋

 西都は開発が進んで子どもも多いですよね。

 うちの町内会も人はいるのに子ども会に入る人が少なくなってきています。

 地域との繋がり、小学生の縦の繋がりなどを学べるのが子ども会です。それが少なくなってきているのが残念です。

 もっと子ども会の魅力を知ってほしいです。

松本

 塾とかスポーツクラブとかで参加できない?

西嶋

 そんな理由より子ども会の行事に出ていくのが面倒みたいです。

 行事がマイナスに働いています。

 ゲームとかスマホが普及している世の中で外に出ていくのに消極的になっているように感じます。

松本

 遊びの方法も変わってきたからね。

 個人で遊ぶ方がいいのかなぁ。

 玄洋校区では人口が増えていて子どもの数も増えているんだが。

 色々と問題もあるけれど皆さん自分の校区に満足しているようですね。

 では次にこういう地域になってほしいという夢について聞かせてください。

●地域に臨むこと

岩崎

 自然をみんなで守っていけたらと思います。

 一人一人が地域と関わっていけるような環境ができると良いですね。

 まずは挨拶から。

江口
 
 交流を深める中で自然と歴史を大切にしていく。

 そこを意識していない人は意識を持ってもらうよう引っ張っていければと思います。

 皆で同じ目標に向かっていくとよりより地域になるのではないでしょうか。

渡邊

 一人一人がしっかり挨拶すること、人から言われて動くのではなく自分たちで動いていくことが大事だと思います。

寺町

 校区が広く新しい人がたくさん入ってきているので自分の校区のよい所を言えるくらいに地域を知ることは大切だと思います。

西嶋

 子どもが成長しても、何十年と居続けたいとおもえるような、そんあ地位にしたいです。

 この校区にずっと住んで良さを伝えていきたいです。

松本

 家庭で地域の話とかしますか?

西嶋

 よくします。

岩崎

 あまりしません。

江口

 回覧板が来た日はします(笑)

松本

 回覧板は地域の情報元ですからね。

渡邊

 母の知り合いが町内の役を引き受けたときには、その話(地域)がよく出ましたが普段は全然ないです。

寺町

 マンションに住んでいるのでそこの掃除の話くらいで…あまりないですね。

西嶋

 うちは町内行事に家族総出で参加しますし、母は町内の祭り実行委員もしていて町内の話もいっぱいしています。

松本

 福岡市も地区によって色々なことが行われていますが、地元でこういう行事をやってもらいたいとかありますか。

岩崎

 その地区に入りたいと思うような行事とか。

 あいるいは町内対抗ではなく、校区対抗の行事とか。

江口

 小学校の時に歴史の勉強で元寇防塁に行って楽しかったので、子どもでも聞けるような歴史の会があるとよいですね。

渡邊

 夏の親子インディアカ大会とか小学校6年の3小学校交流会とかあって校区の交流はありますけど、やはり中学校に入った時は同じ校区で固まる傾向があるので、3校区の交流会があればよいと思います。

寺町

 確かに同じ校区で固まることが多いので小学校からの知り合いだったらよいと思います。

 それと地区でボランティアとか募金活動をもう少ししたほうがよいのではと思います。

西嶋

 玄洋校区では3世代交流でたくさんの人が参加していると思いますが、1年に1回ではなくもう少し交流の機会を増やしてほしいです。

松本

 確かに中学校に入ると前の3校区交流がもっとあるとよいですね。

 皆さん、こういうことに関心があるから意見を言ってくれる、若い方がこうやって盛り上げてくれるのは嬉しいことです。

 先日も校区の福祉餅つきで野球部の生徒さんが手伝だってくれました。

 皆さんのお住いの町内の役員さんに何かありませんか。

 「こういうことをしてほしい」とか「これはまずいのでは」とか。

岩崎

 役員さんは頑張っていると思います。

 ただ私は生徒会で玄洋中の朝の挨拶運動に関わっているのですが、保護者のかたで挨拶運動に参加しない方も多くて。

 玄洋中だけでなくこの運動に地域の方々も一緒に取り組めたらと思います。

松本

 そうですね。

 校区(地域)と小学校は密に関係していますが、中学校はそこまでないですね。

岩崎

 もう少し関わってくれたらと思います。

江口

 子ども会も最初に声掛けがなかったりして入らずにいると後では中々入りにくくなります。

 子どもだけではなく大人の人達も同じようなところがあるように思います。

渡邉副会長

 同じ町内でも地区によっては昔からの繋がりのあるところとないところ(新興住宅地)があります。

 大人の人も入って行こうという姿勢が大事だと思いますよ。

 私も昔は全く関わっていなかったけど今は町内会長をしています。

松本

 逆にまとまりがあると入りにくくなるんですね。

渡邊
 
 小学校3年生の頃に子ども会に入りました。

 最初はドッヂボールがらみで入ってから、4~6年はソフトボールをやり、優勝も経験しました。

 逆にまとまりが良すぎて中学に入った今も時々手伝いに行っています(笑)

寺町

 西都の前に住んでいたい町内では引っ越ししても子ども会にどう入るかわらなくて。

 西都は新しい町内なので入りやすいように思います。

松本

 寺町さんはここに来る前にあちこち知っているようですが、この校区はどうですか?

寺町

 校区も広いし、年齢も幅広い、色んな人に会えるのがよいと思います。

松本

 皆さん、よく考えていますねぇ。

 最後に皆さんの個人の夢についてお伺いしていいですか。

●将来の夢について

岩崎

 学校の先生です。

 将来を担っていく子ども達を育てたいです。

 例えば地域と連携して「皆で作る今宿校区」とか。

松本

 ぜひ先生になって今宿小学校に帰ってきてほしいです。

江口

 ダンスの先生です。

 薬剤師も考えています。

 うちはおばあちゃんも母もダンスの先生なので広めていきたい。

 最近は地域の祭りにも参加しています。

 見てくれる方々が笑顔になってくれるといいなと思います。

松本

 ダンスを核にして、地域と関わっているのですね。

渡邊
 
 今は特にないのですが、PCを使った仕事、音楽を作る仕事ができればと思います。

寺町

 私も特にないのですが、音楽関係の仕事とかいいなぁと。

 でもどんな仕事でもやりがいを持って自信をもってやりたいです。

西嶋

 中学校の英語の先生になりたいです。

 頑張って話せるようになりたい。

松本
 
 英語はいいですね。

 日本語も大事だと思います。

 でも、英語は共通語のひとつですからね。

 皆さんには長い時間、素晴らしいご意見やご感想をいただきありがとうございました。

 この座談会でのご意見は今宿・玄洋両校区の自治協議会の活動に反映していきたいと思います。

 拙い司会でしたが最後までありがとうございました。

全員

 ありがとうございました。

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★平成29年(2017年)2月1日 第413号

穏やかな初春 今宿地区新春のつどい
トンビもカワセミも お正月を写そう2017
2017年春の謝恩セール
玄洋校区社協 歳末ふれあい事業 餅つき
今宿青木 ほうげんぎょう
雨の「横浜どんど焼き」
うわごと
玄洋中学校70周年を迎えて「地域との繋がりを考える」
今宿校区人権尊重推進協議会「ちひろ トーク&コンサート」開催
玄洋校区社会福祉協議会研修
コーヒーブレイク
玄洋句会 正月
ご芳志の御礼

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