コーヒーブレイク

■コーヒーブレイク

　いつの間にか秋も深まり、霜月となった。

　過ぎてみれば早いもので、申（さる）年のカレンダーも残りあと2枚！

　1年を振り返るには、ちょっと早いが地震や台風など異常気象・災害の多い年だったような気がする。

　4月に起きた熊本地震は福岡でも大きな揺れを感じるほどで、土砂崩れや家屋の倒壊など甚大な被害をもたらした。

　特に高千穂や南阿蘇に行く時に何度も通ったことのある阿蘇大橋の崩落やよく訪れた熊本城・阿蘇神社の損壊は信じられない。

　8月は観測史上珍しく北海道や東北にかけて続けて台風が上陸した。

　初めて直接上陸した北海道では、河川が氾濫し家屋が流されて、畑が泥酔で埋まり農産物に多きな被害がでた。

　東日本大震災を経験した岩手の岩泉町では、高齢者グループホームが濁流にのみこまれて多くの方が犠牲となった。

　津波も怖かったが、山からの濁流も同じように恐ろしかったと町のひとたちがインタビューに答えていた。

　実は昨年秋に東北を訪れた時、三陸鉄道北リアス線の小本駅で降り路線バスで、岩泉町にある日本三大鍾乳洞のひとつで美しい地底湖が有名な龍泉洞を訪れた。

　そのバスがグループホームの場所に立ち寄ったので、非常に印象に残っている。

　あの清流の小本川が氾濫して甚大な被害を出したとは信じられない。

　只々自然の猛威に驚くばかりである。

　まあ、災害などの暗いニュースばかりではない。

　リオのオリンピック・パラリンピックでの日本選手活躍の明るい話題もあった。

　最近では福岡出身の大隅さんが、日本人としてノーベル賞25人目となる医学生理学賞を受賞した。

　初めての福岡市出身の受賞者ということで、少し身近に感じながら誇らしく思う凡人の私である。

　今年もあと２ヶ月、さるものは追わず、来年は羽ばたけるよう、これからは平穏な日々であって欲しいと願っている。

（K)

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★今宿タイムズ 2016年11月1日第410号