■コーヒーブレイク
今年のゴールデンウイークは、うまくやれば11連休となる大型連休だった。家族旅行を楽しまれた方もいらっしゃるだろう。
そんな今年のゴールデンウィークの最終日は母の日。娘たちに大好きなふなっしーのカフェに連れてきてもらい、お花もいただき、幸せな一日を過ごした。
カフェでキュートな「ふなプリン」や「ふなモンブラン」をいただく。食べるものというより眺めるものだねと軽口を言いながら、自分はどんな母として娘らに映っているのだろうとふと思う。
私は子どもの頃、母が苦手だった。母は私と違って頭が良く弁が立つ。もし母の気に入らないことをやってしまったら、私は容赦なく言葉の機関銃を浴びて、息絶えたように沈黙するしかなかった。
でも何より怖いと思っていたのは、私に同じ血が流れているという現実そのものだった。
ゴールデンウイークの半ばに部屋を片付けたとき、久しぶりに昔のアルバムを広げた。私が嫁に行くときに渡された小さい頃の写真、その中に父が撮影したであろう、一歳の誕生日らしきものがある。
母の手料理が並び、ケーキに目を見張る私を抱きかかえるようにしてナイフを握らせ、楽しそうにケーキカットをしている母。泣ける。昭和レトロなモノクロ写真が余計に懐かしさを醸し出す。
今や歳を取って痩せて小さくなった母だが、弁は相変わらず絶好調。同居している父や妹とは時々小さな衝突もある。私もたまに会いに行って撃沈して帰ってくることがある。
それでも母の日のささやかなプレゼントを喜んでくれた母。強烈な痛い思いも忘れていた温かい手もすべて丸ごと抱えて、これからも母に合いに行こう。