コーヒーブレイク

■コーヒーブレイク

　400号

　来月でこの今宿タイムズが創刊400号を迎えるという。昭和57年に今宿商工新聞として生まれて33年。この今宿で毎月1回の発行を続けて来た結果だ。

　そして私が今宿タイムズの編集に関わり始めて約13年。前にもこの欄で書いたが、前編集長に「ちょっと書いてみらんね」と声を掛けられたのがきっかけだった。最初のうちは時々記事を書く程度だったが、だんだん毎月の編集にも関わるように。

　今や私の体内時計は毎月の締め切り日をしっかり覚えている。他のことはうっかりしていてもこのことはまず忘れない。そして締め切りを守れずに編集長に迷惑をかけることはめったにない。

　そんな私が唯一編集長に大迷惑をかけたのが、8年前の創刊300号記念号だった。忘れもしない平成19年8月25日号。

　その時も300号に向けて編集局では準備を進めていた。私も初めての記念号ではりきっていた。そんな私を不幸が襲う、7月11日、腰と右足が痛くて起き上がることもできなくなったのだ。

　その時の痛みは言葉にできないほど。「痛い！」を連発する私を夫と当時高校生の娘は何が起こったのか分からず、おろおろするばかりだった。何しろ、朝、ベッドから起きようとして床に右足を下したとたんに崩れ落ちたのだから。

　病院での診断は椎間板ヘルニア。「しばらく痛いのを我慢できますか？手術しなくても大丈夫そうですよ」のお医者さんの言葉。「どのくらいですか」「まぁ、1ヶ月くらいかな」「…」

　当然、原稿など書けるはずもなく、300号記念号は無念のリタイアとなった。編集長に電話したときの言葉も忘れられない。

　「寝ながらでも原稿書けん？」

　あれから8年。時は巡ってきた。読者の皆様、来月号をお楽しみに。

（Ｔ）

———————————————

■今宿タイムズ平成27年(2015年)12月1日第399号