■「筑前今宿歴史かるた」から今宿の歴史を学ぶ2
「今宿大塚古墳と今宿古墳群」
国道202号線バイパス、今宿大塚交差点付近に、緑の丘、「今宿大塚古墳」があります。
古墳とは3世紀後半~7世紀前半に築造された土を盛り上げた墳丘を持つ古いお墓です。形も上空から見て円形を円墳、四角のものは方墳と呼ばれ、丸と四角を組み合わせた形のものは、前方後円墳と呼ばれます。
古墳の中には石室と呼ばれる遺体をいれる場所が造られ、副葬品が死者にささげられました。石室の作り方や副葬品からその古墳が造られた年代がわかります。
大塚古墳は全長64m、6世紀前半の前方後円墳で、墳丘を取り巻く周壕の1部が2重になっていたことが確認されています。
今は芝が張られ緑の美しい古墳ですが、造られた頃は下段の斜面には葺き石が施され、斜面テラスには埴輪が立ててありました。この古墳からは様々な形の埴輪が出土しています。ただ、石室は未調査のため詳しいことは分かっていません。
大塚古墳はバイパス沿いにあり、大きな古墳であるためご存じのかたが多いと思いますが、この地域には他にもたくさんの古墳があります。
今宿から周船寺にかけての地域には今宿古墳群と呼ばれる320基以上の古墳が確認されています。その中に造られた年代差からこの地域を支配していた代々の首長の墓と思われる前方後円墳が6つあります。
これらの古墳が造られたのは4世紀中頃から6世紀前半で、年代順に山の鼻1号古墳、若八幡古墳、鋤崎古墳、丸隈山古墳、今宿大塚古墳となります。
その他に山の鼻2号古墳があります。この古墳は前方後円墳の前方部が広がった撥形(はちがた)と呼ばれる形からかなり古い古墳の可能性がありますが、破壊がひどく年代が特定できていません。
この山の鼻1号・2号古墳はイオンモール福岡伊都店の南側にありますが、付近は宅地化が進み、丘陵は山の鼻1号墳の辺りだけがかろうじて残っている程度で、現在立ち入り禁止となっています。
今宿大塚古墳、山の鼻1号古墳ともに、これから福岡市の整備事業が予定されています。
(田中)
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■平成26年(2014年)5月1日 第380号
・今宿旧道交通規制が現行規制のままと決定
・発展規制会役員会
・新入学の春 玄洋中・今宿小・玄洋小で入学式
・玄洋校区各種団体交流会
・今月の男女共同参画
・横浜八幡桜 ライトアップ
・うわごと
・「筑前今宿歴史かるた」から今宿の歴史を学ぶ2
・先生たちの異動
・第8回 「なまず会」七寺川清掃活動
・第1回 チューリップ祭り
・横浜町内 3世代ふれあい広場
・のびっこ広場とふれあいサロンで合同お花見
・玄洋少年野球クラブ初の2連覇!
・雨の日に桐のたんすでお嫁入り
・コーヒーブレイク
・今宿5行歌会(自由)
・ご芳志の御礼