わが町にこんな人

今宿タイムズ

 

■わが町にこんな人

ひまわりの会 代表 河本 富美子(横浜)

ひまわりの会 代表

河本 富美子(横浜)

 今回このコーナーで紹介する河本さんは、玄洋中学校校区で不登校のお子さんを持つ親の会「ひまわり」の代表をされています。ご自身の経験から会の発足、そして現在の活動まで、多忙な中にタイムズのインタビューに答えてくださいました。

親の会の存在と山口さん

 河本さんが親の会を作ろうと思ったのにはいくつかのきっかけ(出会い)がありました。

 河本さんご一家は転勤族で、今宿に来る前は兵庫県宝塚市に住んでいました。3人のお子さんがいますが、当時、一番上の中学生の息子さんが、学校へ行かなくなり、担任教師から勧められて、市の教育委センターでの不登校の親の会に参加。息子さんのことを心配していた河本さんは、その場に参加していた方達からの経験談や「心配しなくていいよ」の言葉にとても励まされました。河本さんはこの時、親の会の存在を知り、また、その親の会の良さを実感しました。

 こうして親の会の存在を知った河本さんにもう一つの転機が訪れます。山口由美子さんとの出会いです。彼女は平成12年に起こった西鉄バスジャック事件で犯人の少年に切りつけられて重傷を負い、同乗していた知人は亡くなるという不運に見舞われています。また、彼女は「ほっとケーキ」という不登校の子どもの居場所作りをしている会の代表もしていて、事件の少年とその後もたびたび面会。各地で公演活動も行っています。

 河本さんは山口さんの公演の際、彼女と話す機会を得ました。その時、彼女の「(親の)会を作ったら」の言葉に背中を押されました。その頃、玄洋中学校のPTA副会長だったこともあり他のPTA役員の方にもご協力いただき、当時の教頭先生に保護者会の開催をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

互いに悩みを語り合う「場」をつくる

 こうして不登校という同じ悩みを持つ保護者の会が発足。学校の保護者会で出会った保護者同士で月に1回の集まりを持つようになり、ファミリーレストランなどでお茶を飲んだり食事をしながら、皆で色々おしゃべりをするようになりました。この会は誰かがアドバイスするというのではなく、心の悩みを話したり、体験したことを話したりする、そんな集まりです。最初は、4~5人くらいだったメンバーも、今は他校区からも参加があり、この7~8年で15人前後まで増えました。昨年から福岡市教育委員会の「地域ぐるみ家庭教育支援事業」の助成を受けるようになり、講師の先生を呼んでの研修なども行うようになりました。また、他校区で同じような活動を行っている親の会とも交流を行っています。

 会を続けてきて

 河本さんに「今まで大変だったこと、楽しかったことは?」とお聞きすると、「大変なことは特になかったですね。強いていうなら、市の助成を受けるようになり、書類を書いたり、会計簿をつけたり、事務が煩雑になったことかな。

 

 良かったと思えるのは、会の方達とのお付き合いができたこと。中学生だった子ども達も20歳代l。当時、周りに知り合いもなくポツンとこの地にやってきた私にとってこの活動を通してお友達ができて本当によかったです。それと会に来られた方からこういう所を探していたんですよと言われると続けてきて良かったと思います」と笑顔で答えてくださいました。

これから

 不登校を経験したお子さんも紆余曲折を経て今はご自分の道を歩き始めているご様子。河本さんもお仕事を始められてお忙しいようです。今は娘さんとソフトバンクホークスの応援に行くのが楽しみだとか。聞けば武田・長谷川選手のファンとのこと。シーズンも始まったばかり。応援がんばってくださいね。

ひまわりの会連絡先

Eメール:himawari2012kodomo@yahoo.co.jp

FAX : 092-806-8684(担当:河本)

(おもな活動場所 さいとぴあ)

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