■先人の暮らしに思いをはせて旧玄洋公民館に「文化財展示室」オープン
5月20日、旧玄洋公民館が「文化財展示室」として新しくスタートしました。
西部七校区は遺跡が多く、埋蔵物の宝庫で、弥生時代の石斧製作所の今山遺跡、大規模古墳群である今宿古墳群、鴻臚館の瓦を生産した女原瓦窯跡、全国で三例目となる、金象嵌銘入りの太刀「庚寅銘太刀」が発見された元岡古墳群などが点在しています。
「文化財展示室」にはこれらの遺跡から出土した埋葬物を中心に展示しています。
オープン記念には「庚寅銘太刀」のレプリカも展示され、常設として、今山遺跡から出土した石斧がその粗削り、敲打ち、研磨の五段階の製造過程、元岡よりの石刃、石そく(矢じり)石斧、今宿五郎江の祭事に使われた土器、飯氏、女原よりの出土品が並び、先人の技術力の高さに驚かされます。
我々の身近にいにしえの先人たちの技術、文明があったことに誇りを持ち、知識として語り継いでいかなければと改めて感じる「文化財展示室」です。
当日は50名ほどの来場者があり、関心の高さがうかがえました。月曜日以外は開館しています。ぜひ来館され先人たちの暮らしに思いをはせてください。