■うわごと
今年の桜は長かった。
開花時期に晴天が続き風のない日が多かったせいであろう。横浜の夜桜ライトアップにも多くの方が鑑賞に来てくれ、スマホでの撮影が盛んであった。
桜の花びらが夜空に舞い散る様は見事なものである。日本人に愛される桜は開花のみならず、散っていく儚さや潔さも愛玩の対象となっている。
本居宣長も「敷島の大和心を人問わば朝日に匂う山桜花」と詠んでいる。
しかし、大正後期より桜は悲しい立場となる。散り際の潔さに日本軍の軍歌「歩兵の本領」「同期の桜」などの軍歌、「桜花」「桜弾機」などの特攻兵器の名に用いられた。
春は新しい旅立ちの季節と同時に、別れの季節でもある。
長年勤めた部署を去っていく人も多いのではなかろうか。
ある地位に就く時よりその地位を去る時のほうが難しい。
戦国時代から安土桃山時代の女性で、明智光秀の三女で細川忠興の正室である細川ガラシャの詠んだ辞世の句が残っている。
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
去り際の美学を表した言葉ではなかろうか。
地位に恋々として留まるのは知何なものか。
フレッシュな人材、新しい考えを取り入れることで組織の活性化が図られ、新しい環境に適応できるのではなかろうか。
春の夜に散る行く桜を見上げながら考えさせられる季節である。
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★平成30年(2018年)5月1日 今宿タイムズ第428号
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・暖かな春の日 今宿小学校第132回入学式
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