■「筑前今宿歴史かるた」から今宿の歴史を学ぶ 43
今回の読み札は今宿上ノ原にある叶岳登山道にある不動岩に刻まれた不動明王を詠んだものです。
叶岳の名の由来については、諸説ありますが、古文書には「この山、往昔天狗山と申しけるが、神功皇后、三韓征伐のみぎり、この山に御心願あらせ給ひしに、御心に叶ひけるとて、山の名を叶嶽と名づけ給う」とあり、山頂には叶嶽神社があります。
叶嶽神社は神社でありながら、御本尊に「勝軍地蔵」を祀っている神仏習合の地蔵堂です。地蔵堂の前には本来は神社にある鳥居があり、神主ではなく僧侶(周船寺・龍松寺)がお参りにくることが知られています。
江戸末期まで神仏習合は全国どこでも見られました。
しかし、明治元年(1868年)、明治新政府が神仏分離令を発し、それを機に全国で神道と仏教が分けられて、このような形の神社は珍しくなりました。
叶嶽宮前バス停近くに登山口があります。
奉納の誓願成就の鳥居が立ち並ぶ登山道を登ると自然石の石碑のところで道が二手に分かれ、左に行くと遥拝所と稲荷神社、右に行くと山頂への道です。
山頂への道を登ると道は急な勾配の道が続きます。
今は地元の方達のご尽力で登山道が整備され、登りやすくなりましたが、その昔はびわ坂と呼ばれる足場の悪い難所が8合目付近にあったそうです。
そのびわ坂を越えて9合目辺りから左に折れた小道の奥に先述の不動岩と呼ばれる大岩に不動明王の像が刻まれています。
この大岩に誰がいつ頃この像を刻んだのかはっきりしませんが、月参りに来られる方も多いと聞き及びます。
叶岳は標高341m、山頂まで40分の道のりです。
春には桜やツツジなどが咲き、また遥拝所からは今津から糸島方面も見渡すことができます。
また、神社裏手より高地山や高祖山に縦走する登山道もありシーズンには多くの人が訪れる人気のスポットです。
※バス停付近には無料の駐車場(20台)もあります。
※叶ヶ嶽神社については、今宿タイムズ第384号、「賑やかに4月4日の叶ヶ嶽」で詳しくご紹介しています。 (田中)
参考資料今宿公民館高齢者教室「ふれあい」
協力:今宿商工業組合
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