うわごと

■うわごと

　「片手袋失いしより春めくや」貞弥生3月、スミレ前線に続いて、菜の花や桜前線が日本列島を北上していく。

　この素晴らしい日本の景色、季節を十分に堪能できればいいんだが、残念ながら3月は超多忙月の（会計）年度末で「それどころではない！」っという人も多かろう。

　暦での1年の始まりはもちろん1月だが、日本の社会生活には4月に始まり3月に終わる1年の周期がある。

　官庁、学校、企業、団体等全てそう、これが会計年度。

　何でこげんなったかは兎も角、私共の日常生活に深く浸透している。

　お役所では当該年度の事業を完成させると同時に、次年度予算を編成し議会との審議に望む。

　学校の先生は卒業生を送り出し、新入生を迎える準備。

　事業主は年間の帳簿を整理し確定申告等々で多忙極まりなしというところか。

　自分の場合、3月は色んなことが決まる大変重要に月だった。

　小・中学校の卒業、高校や大学の進学先。　人生で最も大切な一つの就職先からの採用式通知、その就職先での人事異動とか昇格。退職・再就職。人生の節目はすべて3月に集中していた。

　この月はまた別れの月でもある。卒業以来一度も会ったことがない人も多数。

　”一期一会”の戒めを思い出したが、時すでに遅し。今宿地域の各種団体・町内会の役員交代はうまくいっているだろうか。

　周りのためになることをちょっとだけ勇気を出してやってみるって、人脈も増えるしいい経験になりますよ。

　で、春本番を楽しみつつも、与えられた職場や地域での役割をラストスパートをかけ、満足感、達成感を味わって新年度を迎えましょう。

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■今宿タイムズ平成28年(2016年)3月1日第402号