■コーヒーブレイク
子どもの頃、夏になるとテレビで放映された「四谷怪談」や「牡丹灯籠」等の怪談。文字通り怖い物見たさで、父の背中からこっそり覗き見たものだ。ホラーは苦手、でも日々の生活の中で身近に見聞きする謎にはワクワクする。そうやって今に至っている。
私が通った女子校は当時で創立90周年だったので校舎が古く「七不思議」なるものが存在していた。クラスメイトが先輩から得た情報を、顔をつき合わせて聞きながら皆で手を取り合い背筋をブルッと震わせた。
それは、木造の講堂の舞台袖の部屋に置かれた時々動くという壊れた大時計の話だったり、開かずの間になっていた地下の元は反省室だったらしい部屋の壁にあるという意味深な引っ掻き傷の話だったり、気楽で無責任な女子高生には、とっても刺激的だった。
3年前、父が亡くなる前にこっそり教えてくれた話もちょっと不思議だった。
春は蕨に筍、秋は山芋、冬は鏡餅用のウラジロ採り、山が好きで山をよく知り、病気が発覚した後も、結局、動けなくなる直前まで山に入っていた父。
葬式を終え、身内だけになり、やっとひと息ついた時に、ふと思い出して「ところでみんなも聞いた?あの話」と尋ねた。
それは別々に生えながら途中から一本になっているという珍しい竹の話だった。
父は宝物を見つけたように嬉しそうだった。叔父達がそれぞれ父の教えた場所まで行ったものの、不思議な竹を見つける事はできなかった。
最後までしっかりしていた父を信じながらも、現実と夢とが混乱した父の有り得ない妄想じゃないか、又は見間違いかと首を傾けた。
お見舞いに来てくれていた近所の人や友達には言わず、身内だけに教えたのは、やはり父の愛情だったのだろう。
今年の夏、次男でも誘って竹探しに行ってみようか。ひとり暮らしに苦労している次男が「しょうがないな」とじいちゃんの妄想に付き合って振り回されてくれる位には大人になっただろうか。
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■今宿タイムズ 第395号 平成27年(2015年)8月1日
・玄洋公民館いこいの家 起工式
・今年の田んぼアートはクッキングパパ!?
・今宿校区人尊協 総会&講演会
・玄洋小学校 地域懇話会
・玄洋中学校 地域懇話会
・横浜西町内会 ふれあいサロン「お楽しみ会」開催
・うわごと
・商売繁盛届けて、ツバメさん
・ふれあいサロン情報交換会 今宿校区社会福祉協議会
・上町町内会 包丁とぎサービスで高齢者とふれあい
・「筑前今宿歴史かるた」から今宿の歴史を学ぶ 14
・今宿校区 子ども会球技大会
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・玄洋校区 壮年ソフトボール大会・ママさんバレーボール大会
・わくわくチャレンジ広場 なぞとき脱出ゲーム『君にこの暗号とけるかな?たたかえ!正義の味方、今宿っ子!』
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・ご芳志の御礼