■うわごと
前任者よりこの欄をお預かりし戸惑ってる。思いつくままに書いてみたい。
本年度より玄洋小学校が「道徳教育推進モデル校」となった。3年間の取り組みである。道徳教育の基となり社会の最小単位である家族について考えてみたい。
昔、親は子の為、子は親の為との言葉をよく聞いた。家族愛の端的な言葉であろう。しかし、今、この言葉は死語となった様な気がしてならない。あまりにも家族間のトラブルが多い。
こんな手紙が残されている。昭和8年から昭和21年まで慶應義塾長であった小泉信三氏は、開戦直後、軍艦に配属が決まった直後の息子(23歳)に「心残り無く努めてほしい」と思って書かれた手紙である。
「君の出征に臨んで言っておく」で始まる手紙には、「吾々両親は、完全に君に満足し、君を我が子とする事を何よりの誇りとしている。僕は、若し、生まれ変わって妻を択べといわれたら、幾度でも君のお母様を択ぶ。同様に、若し、我が子を択ぶという事が出来るものなら吾々二人は必ず君を択ぶ」
この息子は翌年の秋に戦死する。
時代的背景があるにしても、こういうことを断言できる父親に、畏敬の念を抱く。家族愛に満ちた、美しい姿ではなかろうか。
少しでもこういう家族のあり方に、近づきたい思いがする手紙である。
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■平成25年(2013年)6月1日 第369号記事一覧
・今宿商工業協同組合 第54期 通常総会
・安心・安全で住みたくなる町づくりをめざして
・明るく、楽しく、自治連合会活動を – 玄洋校区自治連合会 総代会
・うわごと
・今月の男女共同参加
・投稿歓迎
・栞シリーズ 歴史のまち今宿7
・平成25年度今宿・玄洋団体役員
・第7回 「なまず会」七寺川清掃活動
・玄洋公民館で母子巡回健康相談
・よろしくお願いします。今宿地区小・中学校PTA役員
・ほっほっホタル来い!七寺川の水は甘いぞ!
・詩吟全国大会で優勝
・コーヒーブレイク
・玄洋句会 薔薇更衣
・ご芳志の御礼